約 2,249,733 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1303.html
「ハァ………」 自分の部屋で、静かにため息をつくキュルケ。 彼女は今悩んでいた。 それというのも、 「平民ならまだしも、人間じゃないなんてねぇ…」 彼女の新しい恋の相手…の予定だった、ゼロのルイズの使い魔が、実は人間では なかったのである。 「それにしても…凄かったわね、あれ」 ドットとはいえ、ギーシュの作り出したゴーレムを、苦も無く一蹴する様を思い出す。 ゴーレムを溶かし、イカズチを発し、傷を治し、さらには姿まで変えるその力… 「先住魔法?でもディティクトマジックでの反応は無かったし…」 ルイズが彼を呼び出したとき、念のため魔力の反応を調べていたのだ。 彼女の家と、ルイズの家は犬猿の仲であり、彼女自身何かとルイズにちょっかいを 出している身としては、使い魔の質で負けるわけにはいかないのである。 「東方の亜人とか言ってたけど」 決闘の後、2人を連れて行ったミス・ロングビルに、何人かの生徒が彼は何者かと 尋ね、返ってきた答えがそれであった。 もっとも、その答えを聞く前に様々な噂が飛び交い、もはやその言葉を素直に信じる 生徒はあまりおらず。さらに、キュルケ以外にも、彼に魔力の反応が無い事に気付き、 それを騒ぎ立てる者までいて、更なる噂が生まれることになった。 曰く、ラ・ヴァリエール家が作り出した最終兵器 曰く、エルフが人類抹殺の為に生み出した魔人 曰く、星の海を越えて、この世界を侵略しに来た宇宙生物 曰く、地獄から蘇った悪魔 等々 どれもこれも邪悪っぽいのは、決闘相手のギーシュが死にそうな目にあったから。 だけでなく、見た目も無関係ではないだろう。 「ま、何であれ尋常じゃないわよね。 はぁ、ルイズの悔しがる顔が見れないのは残念だけど、諦めるしかないか… にしても、あの時ルイズが来なかったらどうなってたのかしら?」 彼を誘惑しようと、自分の使い魔を迎えに行かせた事を思い出す。 なぜか彼の変わりにルイズが来て、その後喧嘩になってうやむやになったが、 もしあの時彼が来ていたらどうなったのだろう? 「ふふふ、いらっしゃい」 育郎は素直に従い、キュルケがその身を預けるベッドに腰かける。 「あなたは、アタシをはしたない女と思うでしょうね」 大きくため息をついて、悩ましげに首を振るキュルケに、育郎は口を開く。 「いいや」 その言葉を受け、嬉しそうに育郎に身を摺り寄せるキュルケ。 「解ってくれるの!そう、しかたないわよね!恋は突然なんですもの。 突然で、そして一気に燃え上がるの… だめ…やっぱりアタシってば、みっともない女だわ」 「そんなことは無いよ」 そう言って、育郎はキュルケのアゴに手を沿える。 「ああ…」 目をつぶり、唇が重なる感触を待ち受けるキュルケの耳に、育郎の声が入ってくる。 「君は…愚かな女だよ!」 「え!?」 驚いて目を開けると、異形の姿に変わっていく育郎の姿が目に入った。 「え、ちょっと何よこれ?やぁ…ッ!」 異形から次々に触手が生え、キュルケの肢体に絡み付いていく。 「だ、だれかたすけングッ!」 触手がキュルケの口の中に入りこみ、助けを呼ぶ声を封じ込める。 「怖がる事は無いよ。君が望む事をしてあげるだけさ…」 その言葉と共に触手たちが一斉に… じゅるり 「お、惜しいことを…じゃなくて、危なかったわ! 一歩間違えてたら、そんな素晴らしい…もとい、恐ろしい事に! 待って、じゃいつも同じ部屋で寝てるルイズは!?」 あれほどの力を持つ存在が、本当に『ゼロのルイズ』の使い魔なのか? 夕食時、食堂に使い魔を連れてやってきたルイズは、彼に自分の食事を分け与えていた。 さらにその後、厨房に明日からは自分と同じものを、と頼んでいる姿も目撃されている。 正体がばれたので、わざわざ平民扱いさせておく必要が無くなった。 つまり本当の主人は… 噂の中にはその類のものも含まれていた。 「そ、それじゃまさかあの子はもう!」 「ご、ご主人様…」 下着姿で立つルイズが、ベッドに腰掛ける育郎を震えながら見る。 「ルイズ…僕は君に、一日に君が『ご主人様』と主張するのを何回許したかな?」 「は、はい…5回です…」 やれやれと首を振って、育郎がルイズに近づく。 「今はまだ君が主人であると思わせたほうが都合が良い… けど、だからと言って気楽にそう言われるのは不快だからね。 それで…君は今日何回自分のことを『ご主人様』と言った?」 「9回…です」 「7回だ…」 冷ややかに告げ、育郎はルイズの顔に手を伸ばし、その柔らかな唇に指を添える。 「いけない子だ…そんなに『おしおき』が欲しいのかい?」 「あぁ…」 震えているのは恐れているからではない、期待しているのだ。 「まったく、これじゃあ『おしおき』にならないな…今日は止めにしよう」 「そ、そんな!」 育郎の足しがみつき、必死になって懇願するルイズ。 「お、お願いしますご主人様!こ、この哀れな犬にどうかお慈悲を!」 「しょうがないな…」 「ありがとうございます…ぁ!」 触手が現れ、ルイズの幼い身体に… じゅるり 「そ、そんな!?ルイズがそんなうらやましい事…もとい酷い事をされていたなんて!」 自分の妄想に、身体をわななかせるキュルケ。 「こうなったら…私が何とかしないと!」 そう叫んで自分の部屋を飛び出し、隣のルイズの部屋の扉の前に立つ。 「こんな事に、他人を巻き込むわけにはいかないわよね…わ、私一人じゃひょっとして 不覚を取るかもしれないけど、それはしょうがないわよね? そ、その結果色々と蹂躙されちゃったりしちゃったりしても、仕方ないわよね? わ、私も精一杯やったんだけど、卑劣な罠にかかっちゃったりするんだから、 ホントにもう…不可抗力って奴よね!?」 じゅるり 「ハァハァ…そ、それじゃあ行くわよ!」 喜色満面で扉を開けるキュルケであった。 「ああああああぁ…………ぁああああああ」 「この位置までは大丈夫と」 育郎がデルフの鞘に印をつける。 「いやーすまねぇな。相棒」 「ねえ、さっきから何やってるの?」 不思議そうな顔をして、育郎の手元を覗き込むルイズ。 「いや、デルフがなるべく自分を持ち歩いてくれって言うから」 「今日みたいな事があったとき、俺が居た方がいいだろ?」 「それとさっきのに、何が関係あるのよ…」 鞘を指差し、育郎がルイズの疑問に答える。 「いや、危ないから鞘に入れておかなきゃいけないけど、それじゃデルフが 喋れないから、何処まで鞘に入れたら喋れなくなるかを調べてたんだ。 ここから切り取って、ちょっと手を加えて落ちないように」 「いいじゃない、別に。メーンとか言わなくなるし」 「娘っ子も結構拘るな…というか俺一回しか『メーン』って言ってねえぞ」 「2回目ね、3度目は無いから覚悟しときなさい。 って、道具も無いのにどうやってそんな工作するのよ?」 リスキニハーデン・セイバーとメルテッディン・パルムを組み合わせた まったく新しい工作術で 「まあ、いいけど…ってキュルケ!なに人の部屋に勝手に入って来てるのよ!?」 「キュルケさん?」 二人が扉を開けたままの姿で立つつくすキュルケを見る。 「あ………」 「「あ?」」 「貴方達にはガッカリよ!!!」 「きゅるきゅる!(駄目だこりゃ!)」 部屋に残されたフレイムが、そう呟いたとかなんとか。
https://w.atwiki.jp/pcgorika/pages/168.html
グラフィック 敵グラ 歩行グラ 使用パレット バクオング通常色 備考 /⌒\人/⌒ヽ ノ \(○)/ ヽ <合衆国日本! Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 く \ ゼロ【ぜろ】 アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」 に登場する「ゼロ」のSD化AA。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/5847.html
カードリスト ゼロクリーチャー ゼロ呪文 ゼロ城 ゼロD2フィールド ゼロオーラ ゼロタマシード SR 《オルタナティブ・カタストロフィー》 VR 《ジョラゴンズ・ソウル》 R UC C 《昇天装置》 《知性の頂》 《杖》 《貨》 《剣》 《杯》 カードリスト
https://w.atwiki.jp/zeromoon/pages/60.html
前ページ次ページゼロの白猫 幾度もの失敗の果てに、爆発して巻き起こる煙が晴れた後に鎮座していたのは。 猫だった。 「や、やった! 遂に使い間の召喚に成功したわよ!」 「「「な、なんだってーーー!?」」」 ころしてでもうばいとる。 という考えがルイズを取り巻く生徒たちの頭に浮かんだかどうかは第三者にとっては定かではない。ぶっちゃけどうでもいい。 まあそんな考えが浮かんだ可能性はゼロといっていいだろう。ハルゲギニア大陸のトリステイン魔法学院の生徒たちは皆使い魔の召喚に成功し、ただ一人残ったルイズの度重なる召喚失敗に飽き飽きしてもう帰りたいと思っていたところなのだ。 兎に角、ヴァリエール公爵家が三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは『サモン・サーヴァント』に成功したのだ。 「何度も……何度も失敗したけど、こんな綺麗な白猫を……!」 利発そうな子猫だった。 小さいながらもきりっとした体躯はどこか気品のようなものすら感じられる。見るからに手触りの良さそうな真っ白い毛並みに瞳だけがルビーの様に真紅だ。そして首に巻かれたこれまた白いリボン…… 「……リボン?」 そう、白猫の首には野良猫にはない、誰か人間に着けられたと思しき白いリボンが巻かれていた。 「なんだよルイズ! 呼んだのは何処かの誰かの飼い猫かよ!」 「うぅううるっさい! 例え誰かの飼い猫だろうと私が呼んだからには私の使い魔なの!」 「……ちょっと失礼しますよ、白猫さん」 ひょい、と頭部の寂しいコルベール教師が白猫を持ち上げる。その際じたばたと白猫は暴れたが、コルベールは力づくで抑え込んで全身をくまなく視姦する。 「……大丈夫のようですね。この猫には使い間のルーンはありません。誰かの使い魔ということはないようです。ミス・ヴァリエール。どうぞ契約の続きwぁいたぁ!」 噛み付き、猫爪、後ろ回し蹴りのコンボが鮮やかに決まる。猫好きの皆さんならお分かりだと思うが、猫の爪の鋭さは馬鹿にできない。血が出ます。 お怒りの白猫(雌だった)は華麗な連激を決めると、とっとと捕獲者の腕から離脱する。そのまま遠くへ走り出しそうな白猫をあわててルイズは捕まえる。 「ま、待ちなさい! まだ『コントラクト・サーヴァント』が終わってないっての!」 危なかった。ちい姉さまこと、カトレアになついていた猫に逃げられた経験がなかったらルイズも逃走を許していたかもしれない。召喚しておきながら契約せずに逃げられました、なんて笑い話にもならない。 『サモン・サーヴァント』で自分に相応しい使い魔を召喚、そして『コントラクト・サーヴァント』で呼び出した使い魔と契約する。この二つを経て召喚の儀は完成するのだ。 この使い魔の召喚、契約は失敗できない。しくじれば問答無用で留年の運命まっしぐらなのだ。猫だけに?更にルイズにとっては自分の不名誉な渾名を払拭する絶好のチャンスでもある。必ず成功させねばならかった。 興奮して鼻息も荒いルイズだが、そんなルイズに両腋から持ち上げられた白猫は、意外にもおとなしくしていた。ただじっとルイズを見ていた。真っ赤なその眼で、まるでルイズを吟味するかのように。 そんな猫の瞳に違和感を覚えるルイズだったが、ちんまりとした猫の愛らしさ、しっとりさらさらと滑るような手触りの滑らかさ、何より生まれて初めて魔法が成功した歓喜には些細な事と、いざ使い魔との契約に臨む。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 契約の呪文を唱え、白猫のω口へ唇を付ける。ノーカウントのファーストキスの感想は、猫の鼻って湿ってるな、だった。 「……」 その間、ずっと猫はおとなしくしていた。が、しばらくしてばたばたと暴れ、ルイズの手から逃れてのたうち回る。使い魔のルーンが体に刻まれているのだろう。直接体内に呪を書き込むので対象にはそれなりの痛みが走るのだ。 「……ッ!」 ようやく治まったのか、白猫がふらりと体を上げる。白猫の胸部には使い間の証のルーンが確かに刻まれていた。 「ふむ、珍しいルーンですな」 白猫の攻撃から立ち直ったコルベールは白猫の胸のルーンを興味深げに眺め、さらさらと書き留める。猫は突然の激痛に警戒を強めたらしく、尻尾と全身の毛を逆立たせてコルベールやルイズを睨んでいる。 「痛かったのは分かってるわよ。でもそういうものなんだからしょうがないじゃない」 悪いと言いつつも謝罪の言葉を述べないのは貴族の気高さ、あるいは傲慢さからくるものか、はたまた彼女の気性故か。 「さて、これで全員無事に使い魔の召喚が終わりましたな。みなさんご苦労様です。では、これにて解散!」 コルベールの終了の合図で生徒たちは「ようやく終わったか」という安堵の元、ふわりと浮いてそれぞれの部屋へ向かっていく。そんな生徒たちを白猫はただでさえ大きい瞳を真ん丸にして、ルイズへの怒りも忘れたように見つめている。何か驚くことでもあったのだろうか。 「さあ、私たちも行くわよ」 そう言ってルイズはひょいと白猫を持ち上げ、両腕を胸の下でしっかり固定させ、その上に猫を乗せる。腕と胸で作られた簡易ベッドだ。猫は自分の体をべたべた触られることを習性として好まない。そんな猫をおとなしく運ぶためにカトレアが行っていたのがこの抱き方だ。 このやり方なら猫に触られることに対する不快や警戒感を抱かせることは少ない。抱いている方は猫を撫でることはできないが、かりかりと喉や頬を掻いてやることはできる。 抱き方が功を奏したのか、ひとまず腕の中で白猫はおとなしくしている。すたすたと自室に向かうルイズの腕の中で、白猫は両目に二つの月を写していた。 「さて、私はルイズ! ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ! まずはあんたの名前を決めないとね!」 使い魔の召喚と契約が成功して――ルイズにとっては生涯初の魔法成功である――上機嫌のルイズが部屋に入って宣言する。 「どんな名前がいいかしら? 白いからシロ……じゃ安易すぎるわね、なんか犬っぽいし。じゃあヴァイスとか? でもなんか雌向きじゃない響きね、コレ。いっそ赤い目だしルビーとかスカーレットとか言うのもいいかも……」 現在のルイズの状態を形容すると、まさに有頂天と言う言葉が当てはまるだろう。懸命に自分の使い魔を名付けようとするルイズだったが、その時ふとこの猫が何処かの飼い猫である可能性を思い出した。 「リボンに名前とか書いてないかしら?」 首に巻かれたリボンを調べてみるが、名前はおろか飼い主の手がかりになりそうなものも何一つなかった。 (ひょっとして捨て猫とか?でもこんな可愛い猫を捨てたりするかしら……) しばらく思案したが、結局結論は使い魔の契約を交わした以上、飼い主の元に戻してやることはできないだろう、ということだった。 「いい? あんたが何処の飼い猫だったかは知らないわ。でも私の使い魔になったからには今までのことはスパッと忘れて私のために働いてもらうからね!」 盗人猛々しいとも取れるこの発言に白猫は半眼で主人を見つめている。 「うーん、名前どうしようかしら。寝る前に名前だけでも決めときたいんだけど……」 何故か猛烈な眠気がルイズを襲っていた。失敗とはいえ魔法を相当使い続けたことと、初めて呪文が使えた興奮から来た疲れだろうか、と思いながらルイズはベッドに腰掛け、そのままくたりと横になってしまう。 「だめよ……だめ駄目……この猫に立派な名前をつけてあげるんだからぁ……」 ベッドの柔らかさに受け止められて夢の中へ旅立とうとしている少女は、 (そんな事考える必要はないわ。私にはちゃんと名前があるもの) と、聞いたことない誰かの声を利いた気がした。 「……ここ、ドコ?」 ルイズがまず発した一言だった。 トリステイン魔法学院の自室のベッドにいたはずが、気がついたら白一色の世界に立っていたのだ。呆然とするのも無理はない。 そこは雪原だった。見渡す限り純白の世界。遠くには木々が生えているが、これまた雪に覆われている。ルイズの後ろには自身が示してきたと思しき足跡のみが続いていた。 だがその足跡は地平線から続いており、どこから自分が歩いてきたのか、どこまでこの雪原が続いているのか見当もつかない。そもそもルイズには歩いてきた、という実感すらないのだが。 雪があることから現在地がアルビオンということも考えたが、その仮説は空を見上げたときに粉砕された。 天頂にかかる月が『一つしかなかった』のだ。 ルイズの、いやハルケギニアの世界において空の月は二つである。天空の月が増えたり減ったりするなど聞いたこともない。ありえない状況が重なりすぎ逆に冷静になるルイズの頭の中で、これらの状況を全て説明できる答えが浮かんだ。 「そっか、コレ夢なんだ」 「ええ、その通りですわマスター」 独り言に答えを返されぎょっとして声のした方を向く。 いつの間にか、この雪原と同じ色を纏った幼女が立っていた。 外見からして年齢は10歳前後といった所か。身長はルイズより10サントは低い。しかしてその体つきに反し、幼いその顔に浮かぶのは妖艶ともとれる、妖しい大人の表情だった。 上から下まで白一色の上着と靴下、ブーツに、上着の下の肌着と一体となっているスカートのみが黒。頭には大きなこれまた白いリボンが付けられており、胸あたりまでの長さの銀色の髪を彩っている。その髪から覗く三角形の耳。 「え、エルフ!?」 人間よりも長い尖り耳はエルフの代表的な特徴。そして人間とエルフの関係は極めて悪い。白い幼女の尖った耳に気づいたルイズは警戒態勢をとり、いつの間にか手にした杖を向けていた。そんなルイズの様子を幼女は冷めた目で見つめていたが、 「貴方が言うエルフがどんなものなのかは知らないけど、私は夢魔よ。エルフじゃないわ」 と答えた。 「む……夢魔? それにさっきマスターって……」 エルフではないと言われて少しだけ落ち着いたのか、ルイズは目の前の幼女に言葉を投げる。その言葉を受け取った幼女はスカートの両端を摘んで広げ、恭しく一礼した。 「この姿では初めまして、マスター。私、夢魔のレンと申します。以後お見知り置きを。今宵お互いのことをよく知るためこの席を設けさせていただきました。急なお呼びだしになったことをお許し下さいまし」 その発言に、ルイズは混乱している頭を何とか整理して会話を繋げる。 「夢魔……って言ったわね? ってことはこれは、夢? あんたがこの世界……っていうか夢を作ったって言うの? あとマスターってなによ? 私は夢魔の主人になった覚えなんてないんだけど」 「まあ冷たい。自分の方から接吻しておきながらその言い分は傷つきますわ」 「は? 何訳分かんないことを……」 言っている内にルイズは気づいた。 この幼女――レンといったか――の白一色の容姿に紅い瞳。更にルイズから口づけしたと言い、自分をマスターと呼ぶ存在。これらのことを総合すると、思い浮かぶのは。 「あ、あんた……まさか」 「お察しの通り。先程貴方に胸にルーンを刻まれた白猫で御座いますわ」 うっすらと笑みを浮かべながらレンはルイズに答える。 だがルイズはその笑みを見てもちっとも安心することはできなかった。レンが浮かべている笑みは暖かみがある笑みではない。逆に向けられた者に警戒心を抱かせる類の笑みだった。 「さっきはとっても痛かったわ。呼び出した相手に了承も問わず問答無用で体にルーンを刻むんだもの。なんて非常識。まあ別世界なら互いの常識が食い違うのかもしれないけど」 「いや、それはしょうがないじゃないの。痛かったのは悪かったと思ってるけど……別世界って何よ?」 「今言った通りよ。私は月が一つしかない世界から来たの」 上を指さしながらレンは言う。その先には先程見たとおり、一つだけの月が鎮座しており、雪原を淡く照らしていた。 「いや、これはあんたが作った夢なんでしょ?なら月を増やしたり減らしたりできるんじゃないの?」 「面白いことを考えるのね。けど今いる世界は私の世界よ? 苦労してわざわざ月の数をいじる必要が全くないわ。私の世界に矛盾を作っても居心地が悪くなるだけじゃない」 「だけじゃない、といわれても……分かんないわよ」 「それに貴方達、さっき何の臆面もなく魔術を使ってたじゃない。空を飛ぶ、なんて目立つことを何の躊躇もなく。私が居た世界ではあり得ないわ」 「はぁ? なんで魔法を使うことを躊躇しなきゃいけないのよ? あと魔術じゃなくて魔法よ、ま・ほ・う!」 「そう言う発言があるからここは別世界だと分かるんだけど……。あ、貴方は確かに魔法使いと言えるのかもしれないわね」 何がおかしいのかレンはくすくす笑っているが、ルイズにとっては何を言っているのかちんぷんかんぷんで、誉められているのか貶されているのかも分からない。レンは一応誉めているようだが。 「ところで、いつまでその格好でいるの? 立ったままというのも何だし、座りなさいな」 レンはそういって傍にあった椅子に腰掛ける。ルイズは仰天した。つい先程まで確かにそこに椅子など無かったからだ。 「あ、あんたその椅子どうしたの!?」 「座りたかったから出しただけよ。驚くことじゃないでしょう? ここは夢の中なんだから。貴方だって必要なときに杖を出せたでしょう?」 そう言ってルイズにも椅子を勧めてくる。この椅子の出現もルイズは知覚できなかった。釈然としないながらもレンと向かいあって座る。 レンは椅子の肘掛に左腕を置き、右肘を立てて右手に顔を乗せ、右脚を大きく回して足を組む。組んでいる最中もルイズから下着が見えたりはしない。絶対領域である。 正に悪女のポーズだが、見かけと性格が比例していないこの幼女は恐ろしくサマになっている。しかしまるで使い魔らしくない。この態度ではどちらが主人かわからないではないか。憮然とするルイズが何かを言う前にレンが先に話しかける。 「それで……ええっと、ルイズだっけ?」 「そうよ。って様を付けなさいよ使い魔」 「覚えてたらね? それで使い魔と言っているけど、貴方は私に何を望むの?」 「そうね、使い魔は主人と一心同体の存在よ。まず主人の目や耳の代わりとなることができるわ」 「感覚の共有ね。こんな感じかしら?」 レンが何かを呟くと、いきなりルイズの右目にルイズ自身が写った。 「こ、これってレンの!?」 「ええ、私が見ている物よ」 自分の視界が左右異なっている事実に驚愕しながら喜ぶルイズ。だから、自分がレンと視界を共有したのではなく、レンが自分と視界を共有させたという事実にこの場で気が付くことができなかった。 「やるじゃない!さすが私の使い魔ね! 他には、マジックアイテムの原料になる苔とか、硫黄とか、もしくは秘宝とかを見つける能力を持った使い魔も居るわ」 「そういうのは専門外ね。ルイズの魔術は『作ること』が得意なの?」 「……いや、そういうわけじゃないけど」 「なら不要ね。良かったじゃない」 「……まあそうなんだけど」 ルイズの場合、作ることに特化していないだけではないことが問題なのだが。その部分は誤魔化して次の質問を出すルイズ。 「後は主人の身を守ることよ。これが使い魔にとって一番の役目となるんだけど……」 ルイズはレンをじっと見つめる。自分より身長も体の起伏も小さい幼児体系の使い魔。とても力が有りそうには見えない。 まして猫の時ではメイジはおろかその使い魔にさえあしらわれるだろう。それでも一縷の望みを託して聞いてみる。 「レン、あんた戦う事ってできる?」 「余り得意じゃないわね。前に仕えてたヤツは護衛なんて必要ないスペックを有してたし」 「……やっぱり、元の主人が居たのね?」 レンに別の主人が居たことを確信し、予想していたとはいえルイズの顔が曇る。レンが首に巻いていた、人間の姿の今は頭につけているリボン。 あの装飾品は以前に別の主人が居たことの証明だったのか。それなら自分はこの使い魔と主人の中を引き裂いてしまったことにならないか―― 「居たわ。三行半叩き付けてやったけど」 「へ?」 「そしたら腹いせとばかりに追ってきて。逃げてる途中で鏡みたいなのにぶつかったら貴方の前に出てきたわけ。いいタイミングだったわ」 「ええ?」 「私としては紳士的な男性が新しい理想のマスターだったんだけど、危ないところを助けてもらったようだし。使い魔の契約を了解したわけ」 「……」 三行半、というのがルイズにはよく理解できなかったが、つまり前の主人とは仲違いした、ということだろうか。 「ええーっと……その、前の主人のことはほっといていいわけ?」 「全く問題ないわ。元々契約だけで仕事なんて無かったもの。流石にあのバケモノも異世界へ渡る術なんて持ってないでしょうし、宝石の老体の助けでもない限り追ってくることもないでしょうね。それで、いつまで使い魔の契約は続くの?」 「私かあんたのどちらかが死ぬまでよ」 「一生ものの契約、ね。死ぬ意外に解く方法は?」 「無いわよ。解除の呪文なんて無いわ」 「……そうなると、召喚した者を召還する魔法も無い、なんてオチ?」 「ええ、そうよ」 この答えにレンは考え込む様な仕草をする。そんな様子に気づいているのかいないのか、ルイズは話を進める。 「とにかく、私の使い魔になったんだから帰るなんて事は良いでしょう? その怖いご主人様にも会わなくてすむんだし」 「……確かにあの怪物には会いたくないけど、もう向こうに戻れないというのはちょっとね。アイツとの決着も付いてないし。本当に元の世界へ帰る方法は無いの?」 「だから無いってば。第一別の世界から来たっていっても信じられないわよ」 ルイズにしてみればレンの言うことは突拍子もなく、すぐに鵜呑みにすることは不可能だった。 この使い魔は恐ろしく珍しい種族であると言うことは理解できたが、月が一つしかない世界から来た、と言われても信じられるわけがない。 自分が育ってきた世界の常識を捨てて『はいそうですか』と言えるルイズは思考停止しているわけでもなく、また頭が柔らかいわけでもなかった。 そんなルイズの言い分に、レンは一つ溜息をついて話を続ける。 「……分かったわ。とりあえず行く当てもないし、契約もしてしまったし、貴方の使い魔になってあげる」 「何であんたが偉そうなのよ。ご主人は私でしょうが!」 「その代わり、ルイズ」 「だから主人を敬いなさいっつーの!」 「短気ね、それじゃ一人前のレディには程遠いわよ?」 「あんたねぇぇぇえ!!」 「落ち着きなさいったら。とにかく、貴方の使い魔になるし、仕事もやってあげる。けど、その代わり貴方も主人としての役割を果たし、私を養うこと。それと私が元の世界へ行き来する手段を探すこと。これが条件よ」 「だからそんな方法聞いたこと無いってば」 「貴方が知らないだけで他の人が知っている可能性もあるでしょう? 兎に角調べなさい。でないと……」 「でないと、なによ」 聞いてくるルイズに、レンは目を細め、唇を三日月のように歪め、囁く。 「吸 い 尽 く す わ よ」 なにを、とは聞けなかった。いや、分かってしまった。何を、ではなく、何もかも吸い尽くす。後に何も残さない気なのだ、と。宣告されたとき、直感で分かってしまったのだ。まるで蛇ににらまれた蛙である。逆らっても無駄な、圧倒的なナニカ。 今更のようにルイズは思う。ひょっとして目の前のこの幼女は、自分の想像もつかないほど恐ろしい存在なのではないか……!? 「……あ」 声が出ない。悲鳴を上げることもできない。まして呪文を唱えることなんてできない。そんなことをしたが最後、一瞬でルイズの人生は終わる。助けを呼ぼうにも、ここは夢の中だという。そんな所で誰が助けに来てくれるというのか――― 「ちょっと、別に今吸おうとしてるわけじゃないわよ? こんなので怖がってたらこの先やっていけないわよ?」 プレッシャーが霧散した。 レンはくすくすと笑っているが、ルイズはそれどころではない。全身を冷や汗が伝い、体温が明らかに下がっている。 ルイズはようやく理解した。こいつは危険だ。夢魔、といっていたがそのとおりだ。魔性の存在だ。しかも今になるまでそのことを悟らせなかったのだから始末が悪い。その辺りはルイズの人生経験が足りないせいかもしれないが。 「……わ、わかったわよ、明日から先生達に聞いてみるわ」 「結構。正式に契約成立ね」 その言葉と共に辺りが薄暗くなってゆく。驚くルイズだが、ぼやけていく世界の中ではうまく行動できない。 「安心なさいな。目が覚めようとしているだけよ。それではごきげんよう。起きたらまた貴方の部屋でお会いしましょう」 「ちょ、ちょっと待っ―――」 ルイズの制止の声は、世界と共に暗闇に呑まれてしまった。 前ページ次ページゼロの白猫
https://w.atwiki.jp/zerohouse/pages/175.html
妖魔のハッカー 青1無2/青2 ユニット/エルフ クイック 呼声-青/緑 相手のスマッシュゾーンにあるカードの枚数1枚につき、 バトルスペースのスクエアにあるこのカード以外の種族 「エルフ」のあなたのユニットのパワーを+500する。 3500/1 Ⅱ-4 C 044/100 Illust 隼 優紀
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/498.html
部屋に帰ってきたメローネには、新たな試練が待ち受けていた。 それは・・・自らの主ルイズを起こすこと! 「たたき起こすのは・・・駄目だな。後でひどい目に遭いそうだ。 だがただでは起きそうにない・・・。こうするか。」 そう言うとメローネはタイツの中からイヤホンを取りだし、ルイズにつけた。 そしてパソコンに繋げるとiTunesを起動した。 「ん~~・・・悪霊退散~~zzz」 「駄目か・・・これならどうだ?」 「ん~~・・・がちゃがちゃきゅ~と・・・ふぃぎゅ@~~zzz」 「ばかな・・・!起きろよ・・・!これでッ!!」 「やっつぁっつぁっぱり りっぱりらんらん~zzz」 「こいつ・・・!化け物か・・・!仕方がない、最後の手段だ!」 「わひゃあ!あ・・・頭がぁあああ!」 「おはようお嬢様。どうしたんだ?」 「あ・・・メローネか。なんかものすごい音楽が頭の中に・・・」 (チーズのうた 作詞・作曲ジャイロ・ツェペリ・・・いつの間にかiTunesに入っていた。 とんでもない電波ソングだ・・・うかつには聞けん。) ゼロの変態第四話 余の仇名はゼロ 「着替えさせて。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 「着替えさせてって言ってんの。貴族は使用人がいるときに自分で着替えたりしないのよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった・・・」 メローネは着替えさせている間中自分の中の獣(発情中)を押さえるのに必死だった。 着替えをすませると、2人は食堂へ向かった。 「うほっ、いい食事!」 豪華な朝食をみてのメローネの一言である。もうすこしまともな台詞を吐け。 「そういやここ最近ろくな文句って無かったもんなァ~」 なぜかって?あなた達には理解できるはずだ。 「なにいってんのよ。あんたの食事はこっち。」 ルイズの指さした先は・・・床だった。 そこには堅そうな黒パンとお茶と見間違えそうなスープ。 「感謝しなさいよ。使い魔は普通は外だけど、私のおかげであんたは中で食べられるんだから。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 さすがの彼もこのときはプッツンしかけた。 「・・・外で待っている・・・」 怒りのこもった声でそう言うと、スープを一気飲みしてパンをもって外に出た。 「さ・・・さすがにやりすぎたかしら・・・?だ・・・ダメよルイズ! ここで弱気になったら、ますますあの変態につけこまれるわ!」 一方メローネは使い魔達の中で反省中であった。 あのような仕打ちを受けると、彼らのチームがかつて『組織』から受けていた仕打ちを思い出す。 (こんなことではダメだ・・・冷静さを欠くことは死に直結する・・・。どんな世界でも・・・ この世界ではこれが普通なんだ・・・逆に考えろ・・・ 『他の使い魔達はもっとひどい食事なんだ』そう考えろ・・・) メローネは他の使い魔が肉やらなにやら食べている中で怒りを静めようとしていた。 食堂から教室へ向かう途中、メローネ達の前に1人の少女が現れた。 萌えるような赤い髪、健康そうな褐色の肌。さらに巨乳。 「あらおはよう、ルイズ。」 「あらキュルケ。おはよう。」 「聞いたわよルイズ。変態を召喚したんですってね。さすが『ゼロ』ってとこかしら? それがその使い魔?・・・ふぅん。格好以外はまともそうだけど。」 「ちょっとキュルケ!なに人の使い魔じろじろ見てんのよ!」 言い争いをしている2人を尻目にメローネは彼女とルイズが知り合い、しかも仲が悪いこと、 キュルケという少女、みくるタイプかと思ったが気が強いことなどを理解した。 彼は長門派だし、セクシーな女性よりもかわいい女の子の方が好き(無論両方とも好きだが)なので 特に必要な情報ではなかったが。 「それよりも私、昨日使い魔を召喚したのよ。ま、誰かさんと違って1発で成功したけどね。」 「へーそう。」 「お・・・お前は・・・!」 メローネはキュルケのそばに現れた火トカゲに驚愕した。なぜならそれは先刻メローネが 使い魔達の中にいたとき、親切にも自分が食べていた肉を分けてくれた張本人だったからだ! 「この子の尻尾を見て。ここまで大きくて美しい炎は間違いなく火竜山脈のサラマンダーよぉ。」 「そうかおまえは火トカゲか~。道理で燃えてたはずだ。火トカゲだもんな~」 サラマンダーと聞くと嫌な記憶が蘇るのでやたら火トカゲを連呼するメローネ。ちなみに彼はゼニガメを選んだ。 「あら、あなたもこの子の魅力がわかるのね。そういえばあなた、名前は?」 「メローネだ。・・・それよりもうすぐ授業が始まるんじゃあないのか?」 「あ、そうね。貴方気が利くわ。じゃね、ゼロ。」 そういうと彼女は赤髪をかきあげ、火トカゲと共に去っていった。 「きー!!なによあの色情魔!火竜山脈のサラマンダー召喚したからって調子に乗っちゃって!!」 「まぁ落ち着けよ。あの火トカゲに罪はない。実際アレすごいよ?」 「うるさいっ!あんたご飯全部抜きにするわよ!」 「う・・・それは困る・・・」 あんな粗食あってもあまり変わらないのだが、ご主人様の好感度を下げないためにこういっといた。 さすがは三択恋愛の王者である。 教室にはいると生徒達の視線がいっせいにルイズとメローネに集まった。 メローネは大方ルイズを馬鹿にしているのだろうと予想した。そのうち三割はメローネに向けられていたのだが。 ルイズの言動を予想し、メローネは床に座ると他の使い魔達が集まってきた。 「なんだお前ら、そんなに俺が好きか?じゃあここは一つゲームをしよう。」 メローネはイヤホンをつけるとパソコンを起動させた。授業聞く気はゼロである。 そうこうしているうちに教師が入ってきたようである。メローネはゲームをし始めていたが。 「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですね。ひとり妙な使い魔を召喚したようですが。」 教師のその一言に教室は笑いの渦に包まれる。 「おい『ゼロ』!『サモン・サーヴァント』ができなかったってそこら辺歩いてた変態つれてくるなよ!」 「違うわよ!召喚したらたまたまこの変態が出てきちゃったのよ!」 「嘘付け!」 メローネは我関せずといった態度で画面を見てにやけていた。ほかの使い魔も釘付けである。 教室が静かになった。どうやら授業が始まったようだ。 教師の名は『赤土』のシュヴルーズというらしい。 メローネはゲームをしながら、魔法には4つの属性があり、メイジにも四つのランクがあること だけは聞いていた。 だが彼も暗殺者の端くれ、教室の空気が一変したのを見逃さなかった。 「バカなっ!ヴァリエールに魔法を使わせるつもりか・・・!」 「退避ー!総員退避ー!」 「はっ!ここはどこだ・・・?次は何が起こるんだ・・・?」 ルイズが魔法を使うことになったのだろうが、生徒の脅え方が尋常ではない。ん?あのオッサンは誰だ? とりあえずメローネは生徒達に習って床に伏せることにした。その顔からは笑みが消えていた。 そのとき、大爆発が起こった。 「ちょっと失敗しちゃったわね・・・。」 そのちょっとで教室は半壊、シュヴルーズは気絶。謎のオッサンは消し飛んでいた。 「「「どこがちょっとだ!」」」 「まったく・・・今日は一段とひどいわね・・・」 そう言いつつキュルケはある疑問を感じていた。あれだけの爆発である。てっきり使い魔達が暴れて 大事になるかと思ったのだが・・・ するとキュルケの隣にいた少女が彼女の服を引っ張った。 「どうしたの、タバサ?」 「・・・あれ」 タバサと呼ばれた少女が指さした先には、使い魔達が恐怖に震えている姿があった。キュルケのフレイムは気絶している。 そして、その中心にいたのは・・・ 「は・・・はは・・・このゲーム、オレの勝ちだ・・・はは・・・」 笑いと恐怖が入り交じった顔をしている変態がいた。 ちなみに彼らがしていたゲームは「誰が『ひぐらしのなく頃に』を見て最後までリタイアしないかチキンレース」である。 「おい・・・ちょっとは手伝ってくれ。というかお前がやれよマスター。」 「ご主人様の不始末は使い魔の不始末よ。さっさと手を動かしなさい。」 ルイズ達はシュヴルーズの遺言により教室の後片付けを命じられていた。 「それにしても・・・『ゼロ』とはそういうことか」 「そうよ・・・。魔法の成功率ゼロ。だから『ゼロ』。」 メローネはルイズの態度で彼女が怒っていることを理解した。 しかもこの怒り方は戦友、ギアッチョと同じタイプだということを。 どんな言葉でも怒りを爆発させるトリガーになりかねない。彼は経験でそれを理解していた。 「・・・いけよ。」 「な、何?」 「ここは俺に任せて先に行け。昼飯を食い損ねたくはないだろう?なぁに、すぐに追いつく。」 「わ、わかったわよ・・・。」 (やっと使い魔というものがわかったのかしらこいつ・・・昼ご飯少しふやしてあげようかしら?) ルイズが去るとメローネはベイビィフェイスの手足を伸ばし掃除を始めた。 端から見るとヘンな機械がぷかぷか浮いている用にしか見えない。ルイズの前では使えないので 独りの方が作業がはかどる。 (・・・彼女は怒ると見境無いタイプだ。自分すら傷つける怒り方をするタイプだ・・・ ああゆうタイプは下手に励ますと怒り出しかねん・・・傷つけても悪いしな・・・) そしてメローネは掃除を手早く済ませると食堂へ向かった。 さらなる厄介ごとを引き起こすことも知らずに・・・
https://w.atwiki.jp/niconico_dancer/pages/277.html
smile?i=4931094 名前:ゼロ 踊り子・作品の特徴や傾向 運動神経ゼロを名乗って室内で踊る 踊り子さん、なかなか踊れてます。 基本的に動画中にonちゃんのぬいぐるみが存在する。第3作ではバイオリンを披露。 公開マイリスト nicovideo_mylist エラー ( マイリストURLの取得に失敗しました。正しいURLを入力してください。 ) 動画 関連動画(合わせてみた等) 今日: - 昨日: - 合計: - 編集業務連絡 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zeromoon/pages/136.html
前ページ次ページゼロとさっちん 「結婚式?」 朝になって唐突にいわれて、ルイズは戸惑った。 当然である。 本当にまったく唐突であったし、それが結婚だというのだ。 結婚というのは人生にとっての大事である。 そしてここはもうすぐ戦場になるという場所だ。 「誰が? 誰と?」 「ルイズさんが。ワルドさんと」 ニコニコと笑っている彼女の使い魔であるさつき。 本当になんというか、喜ばしいなーとかうらまやしいなーとか思っている顔だ。裏に何か隠しているなんてことは絶対にない。それだけは本当にまったくもって確かだった。 「……なんでそういう話になっているのよ」 「ワルドさんが、ルイズさんと結婚したいって」 「……なんでよりにもよって今日なのよ。ここでなのよ」 いわれてさつきは考える。 「なんか景気付けにやっちゃおうって話だよ」 「…………今適当に考えたでしょ」 「ワルドさんが、あのウェールズ王子様に頼んだんだって」 「ワルドが――」 ルイズは何かを言いかけて口を開けたが、自分が何を言おうとしたのか解らなくなったのか一度それを閉じ、やがてうつむき加減に自分の使い魔に問うた。 「……サツキは、どう思ってるの?」 「え?」 「私、今ここで結婚なんかしていいの? 私が彼のような立派なメイジと結婚なんかしていいと思っているの!?」 私は何もできない――ゼロなのに。 おひめさまの好きな人も救うことも出来ない、本当に出来損ないなのに。 さつきは「うーん」と首を捻っていたが、やがてルイズを抱き寄せる。 「大丈夫だよ。ルイズさんは、ゼロじゃないよ。だって、私を召喚できたじゃない」 「でも!」 「――メイジの格を知りたくば使い魔を見よ、でしょ」 さつきはルイズの頭を撫でた。桃色がかった金髪の髪を梳るように指を動かす。なんて細くて柔らかくていい匂いがして、素敵な髪なんだろうと思った。この髪の人が私のご主人様……いとおしくていとおしくて――喉が渇く。 「!――ごめんなさい」 「?」 急に突き放されて戸惑うルイズ。彼女の両肩を持って俯いているさつきは、荒い息を飲み込みながら、言った。 「私、これでも本当に強いんだよ? こう見えても、あっちじゃ何年に一人の逸材だって言われてるんだから」 「……そりゃ、フーケにも勝ったし、ワルド様とも互角に戦ったけど……」 吸血鬼にしても、スクエアクラスにしてグリフォン隊の隊長とまともに戦えるなどというのは尋常ではない。 それは解る。 解るのだが……。 「そんな私を呼び出せたルイズさんは、ゼロなんかじゃないよ」 「でも……」 「でもはなしだよ」 「……今まで、私は何もしてこれなかったわ」 「これから何かすればいいと思うよ。今までがゼロだとしたも、これからは何でも足せていけるよ」 ルイズは「うん」と頷き、 「だけど結婚てのはあまりにも急すぎると思うわ」 「うーん……」 いわれてみたら、そういう気もしてきた。 確かに女の子にしてみても結婚というのは人生の大事であり、彼女のご主人様のルイズが戸惑って躊躇しててもまあ、仕方ないとは思う。 しかし、ここで結婚式を挙げるというのはなんとも魅力的にさつきは思えた。 今朝にウェールズに話を持ち込んだ時に「それは目出度い」と言われた。この城で最後の結婚式を挙げるのが君たちで、それに立ち会える最後の立会人が自分だというのは、なんという幸福だろうと王子さまはいうのだ。 それを言うとルイズは溜め息を吐く。 「まあ、私もワルド様は憧れていたし、殿下に祝福されての結婚式というのも、確かにいいんだけど……」 死に行く王子に祝福されて、自分は嬉しいのだろうか。 こんな状況で、果たして自分は式を挙げて嬉しいのだろうか。 「大丈夫だよ」 さつきは笑っていた。 「ワルドさん、強くていい人だよ。それで私と約束してくれたもの」 「約束?」 「絶対に、ルイズさんを幸せにしてくれるって」 「やっぱり駄目」 「――そうか」 声は静かだった。 結婚式の最中に「ごめんなさい」をくらってしまったワルドであったが、その反応は傍で見ているさつきがあたふたしているのとは逆に、奇妙に落ち着いて見えた。 ウェールズも「残念だが」と慰めるように肩を叩いた時。 さつきは気づいた。 さつきだけが気づいていた。 ワルドのその眼差しの向こうに見えた光が、あの遠野志貴の目の奥にも感じていた危うい何かがルイズではなくて、自分の傍にいたウェールズへと向けられたことを。 反射的に飛び出ていたのはどうしてなのか、彼女自身にも説明できまい。 彼女はワルドを信じていたのだ。同情していたのだ。わがままなことをいうご主人様に半ば「そりゃいきなりは確かに」と同意しつつも、半ばは「かわいそうなワルドさん」と憐憫を向けていたのだ。 それなのに彼女は、弓塚さつきは動いていた。 吸血鬼の本当であったとしか言いようがない。 「エアニードル」 静かに紡がれた呪文が完成したのと、さつきがウェールズに体当たりしたのとは同時であった。 「サツキ!」 ルイズが叫ぶ。 彼女は自分の使い魔の肩を掠めて空気の針が通過したのを見たのだ。 それはさつきの制服の右肩の上を裂いただけに留まったが。 「――子爵、君は――」 跳ね飛ばされたウェールズは、しかし態勢をすぐに取り戻して状況をすぐさま把握する。 「私の目的は二つ――いや、三つあった」 「……ワルド?」 ウェールズの視線が、さつきの眼差しが、ルイズの瞳が向けられる中で、ワルドの表情は穏やかなままであった。静かな声のままであった。 「手紙の回収と、ウェールズの命……そして、君を手に入れることだ」 「わ、たし、を……」 カツン、とワルドは一歩進む。 「そうだ。君には力がある。ずっとそう思っていた。そして、先日、君の使い魔と戦って確信した。君は強力な、歴史に残るメイジになると。その威勢はかの〝烈風〟にも勝り、その名声は始祖にも届くかのような」 カツン、とワルドは一歩進む。 「何故ならばその使い魔の手に刻まれたルーンこそはガンダールヴ。虚無の使い魔の印。そして虚無を使いえる者こそは始祖の再来である証拠。 「……だから、私と結婚をしたいと思ったの?」 そこで彼は足を止めた。 何かを逡巡したかのようにも見えた。だが、何を逡巡しているのかは誰にも解らない。あるいは、当人にもわからないのかもしれない。 どうしてか瞼を伏せて。 「そうだ」 突然、だった。 本当に、まったくの突然に、それは生じた。 ワルドのその言葉の直後に、それは生じた。 ウェールズはこの緊急事態でありながらもソレへと顔を向けてしまった。 ルイズさえ目の前の危険な婚約者から目を離してそちらを見てしまった。 ワルドは――瞼を開け、獰猛とも言える光を湛えた瞳で彼女を。 伝説の使い魔にして異界の吸血鬼を見た。 「約束、したのに」 弓塚さつきがそこにいるはずだった。 「幸せにするって、約束したのに」 いなかった。 「したの、に――」 「そうだな、ガンダールヴ。そうだ。ガンダールブ。私は約束したよ。確かにルイズを幸せにすると約束したよ。そしてそれを違えるつもりなどないよ。ガンダールヴ。私は彼女を幸せにできるよ」 「……おうじさまをころそうとして」 「それが、私の本当の使命だからだ。ガンダールヴよ。伝説の使い魔にして吸血鬼よ。私は、嘘をついているつもりはないよ。しかし――」 聞いてはくれないようだな。 笑う。 さつきの二束に括られた髪が逆立った。 「嘘つきー!」 さつきは叫んだ。 叫びながらワルドへと右手を振るう。 単純でありながら――それは吸血鬼の身体能力を駆使した絶命の破壊力がある一撃だ。 それが彼以外の相手ならば。 閃光のワルド以外のメイジであったのならば! 「さすがだガンダールヴ!」 「―――――!?」 さつきが驚愕に目を見開いたのは、その打撃を防がれたからではない。 否、彼女の拳はワルドの体を貫いた。 もう一人の、仮面の男の体をだ。 「相棒! それが遍在だ!」 左の腰からデルフリンガーの声がかかる。だが、それに彼女が反応する前に、真上から呪文が降り注がれた。 「ライトニングクラウド――ッ!」 雷撃の魔法。 いかなる彼女をして、雷よりも速く動くということは不可能だ。 だが、発動する前ならば。 声に反応する前に、貫いた右手をそのままに左手で咄嗟に魔剣を逆手に抜き放っていた。 逆手抜刀の技は天真正伝香取神道流などで見られるが、当然のことながらそのような経験がさつきにあろうはずがない。だから、それはガンダールヴのルーンの力であり、そしてそれを雷撃に向けたのは死徒としての本能からだった。 「おおおおおおッ」 続いて叫ぶ声はデルフリンガーが上げた。 無理やりの態勢ではあったが、魔剣はその時、本来の機能と姿を取り戻したのだ! 吸い込まれるように消えていく稲妻――いや、それはまさに吸収だ。 「そうだぜ相棒! 忘れていたぜ! これが俺の本当の姿だ! 俺の本当の力だ!」 「デルフさん!?」 またたくうちにその姿を変える魔剣を一瞥したさつきは、しかしその場を飛びのきながら逆手に持ったデルフリンガーを順手に持ち直し、自分の今までいた位置に杖を振り下ろしたワルドへと振り下ろす。 それを杖で受け。 恐るべきことに、このスクエアメイジは絶妙の体捌きで右足を後ろに引きながらの半身からの手首の返しで、さつきの一撃を床へと流し落としたのである。 彼女が続いての攻撃を加えるよりも先に。 「エアハンマー!」 真横からの声。 空気の塊が叩きつけられ―― 弓塚さつきの体は、吹き飛ばされた。 「サツキ!」 「ミス・ヴァリエール、危ない」 使い魔の危機に叫ぶことしかできないルイズは、駆けつけようとしてウェールズの手に体を抱き上げられて戦いの場から引き離される。 「殿下、御放しください!」 「駄目だ。この戦いは君では――いや、私たちでは、とても」 手が出せない。 ウェールズは唇を噛んだ。 自身、風のトライアングルメイジにして王国の軍を率いる者として訓練は受けている。だから解る。 あの戦いは、自分たちのようなものが介入できるようなものではないと。 ワルドの言が正しいのだとしたら、あのサツキはまさに伝説の存在であり、大剣と槍を手に千人の敵を屠り、始祖を守ったという使い魔だ。 そしてワルドもまたトリスティン王国のグリフォン隊の隊長を務める優秀なメイジである。 その名声は伝説とまでは及ばずとも、実力のほどは当代随一といっても差し支えはあるまい。 伝説と現役最高峰クラスのメイジの対決――。 まさに見物と言っていいだろう。 そしてそれ以上に、危険で恐ろしい組み合わせであるように思えた。 「風の偏在……どういうこと?」 さつきが立ち上がり、しかし低く沈んだ声でデルフリンガーに問うていた。 それに答えたのはワルド――のうちの一人だ。 「風のユビキタス。風は偏在する」 「風の吹くところ何処となくさ迷い現れ」 「その距離は意思の力に比例する」 「私は五人の偏在を生み出せる。これこさが風魔法の最強たる証だ」 「なんて反則――」 さつきは唸るように吐き捨て、しかしそれでも闘志を失った様子はない。 デルフリンガーを右袈裟に持ち上げ、真正面に立つワルドへと向き直る。 一人を失い、最初のワルド以外の残り三人は舞うようにさつきの背後と左右へと回り込んだ。 「ははあ。やるもんだ。相棒よ。風のスクエアったって、これほど見事に偏在を使いこなすやつあそうそういないぜ。というか、これほどの力を持ちながらも、まだ嬢ちゃんの力を求めているのかよ」 デルフリンガーの声は、この期に及んでさえも軽い。 真正面のワルドは目を細めた。 「確かにこの力は強力だ。現代に於いて、この布陣を敗れるメイジなどはいないだろう。かの〝烈風〟ならば、あるいは。しかしな、たかが五人だ。たった五人だぞ。スクエアとは言え、ただの五人だ。ガンダールヴよ。千人のメイジに勝るといわれた伝説の力を見せてみろ」 「エアハンマー」 後ろのワルドが唱えるのと同時に。 「ライトニングクラウド」 真正面のワルドが杖を掲げ。 「エアニードル」 左右のワルドが手を振った。 さつきの動きは誰にも見えなかった。 いや、四人のワルドの八つの目だけは捉えている。 真正面に走りながらライトニングクラウドを切り裂くように刃を奔らせて魔法を打ち消し、そこから間をおかずに背中にあたる寸前だったエアハンマーを振り向きながら叩き消す。 最初の位置を突き抜けた二つのエアニードルは、それぞれのワルドの足元に突き刺さる。 そして。 再び床を蹴ったさつきは、エアハンマーを放ったワルドに体当たりするようにデルフリンガーを突き刺した。 その速さは閃光にも勝ったか。 それでもなお驚愕に停止するという愚をワルドは犯さない。閃光のワルドは戦いに於いて間違えない。 一人のワルドを仕留めた瞬間を狙って、三人のワルドはライトニングクラウドを放った。 誰か一人が破れたのならば、すぐさま残りでフォローを入れる。 最初にさつきと戦った時からシミュレーションを重ねていた戦法だ。 ワルドは決してさつきを侮らない。伝説の使い魔である以前に、異界の吸血鬼としてこの少女は危険な存在であると見抜いている。 一人で勝つのは困難だ。 二人でなお危険を伴う。 三人であろとも。 四人であっても。 五人そろってさえ、必勝は約束されない。 それでもなお。 思う。 勝つと。 勝ってみせると。 彼は誓ったのだ。 誰にも負けぬと。 母に、そして自分に誓ったのだ――。 「きゃああああ!?」 無様な悲鳴をあげながらも、黒こげにもならずに立ち上がるさつき。 あのインテリジェンスソードの力か、とワルドは冷静に判断しつつも一人のワルドはもう一度ライトニングクラウドの呪文を唱えつつレイピアのような杖で切り込み、さつきの動きをその場にとどめる。 残り三人のワルドは同時に呪文を唱えたが―― 「いかん! トルネードカッターか!」 この場所でやるとは――ウェールズは出口に向かってルイズを抱えて走る。 「殿下! ウェールズ殿下!」 「駄目だ。ミス・ヴァリエール。子爵は三人でトルネードカッターを使うつもりだ。最大規模の風のスクエアスペルを使うつもりだ。三人でだ。正気とは思えない。いくらこの礼拝堂が広いとは言え、そんなことをされたら――」 「さすがの吸血鬼とても原形も残るまい」 「――!」 「――!」 出口に待ち構えていたのは、やはりワルドであった。 「最初から偏在だったのか!」 やはり、という口ぶりだった。 そう。 ウェールズも気づいたのだ。 この礼拝堂でトルネードカッターなどの広域殲滅呪文などを使えば、術者自身もただではすまない。風の刃は遍く全てを切り裂くのだ。それは術者の体であっても例外ではない。 そして。 「いつまでたっても兵たちがこないのも……」 「まさか――」 ワルドは二人の顔色が変わるのを見て、笑う。 「さすがに、この周辺の者たちだけだ。せいぜいが二十人。不意をうてたとしても、一人ではとても」 「ワルド――!」 怒りのあまりに腕を振り上げたルイズだが、ウェールズにぎゅっと抱きしめられて拳のままに振り回さずに歯を食いしばって耐えた。 「偏在が五人というのも……!」 「それは本当だ。五人の偏在に本体が一人の六人だ」 もっとも、完全にコントロールできるのは偏在四体までだがね、と呟き。 「もう呪文は完成する。さよならだ。王子よ。そして可愛いルイズ」 「だめ! 体が、弾けて……!」 さつきの声は、しかし悲鳴ではなかった。 前ページ次ページゼロとさっちん
https://w.atwiki.jp/kurokage136/pages/105.html
注意!!この話はMM逃走中 もう1つのゼロワン編の後日談であり、他者の二次創作ダンガンロンパアナザー2のネタバレが含まれております! カキコだと多数の目に留まるのでwikiに載せることにしました。 全てが終わったゼロワン世界。 だが、解決してない問題がまだ1つ‥‥‥‥ これは1人のどこにでもいる乙女が成長した、その代償の物語。 エピソード episode1 成長と変化の末に episode2 掴み取った幸福 episode3 壊れたマリオネット episode4 hunting Wolf episode5 狂喜と恐怖はすぐ側に episode6 悪魔が殺意を抱いた時 episode7 途切れないココロ episode8 夢ウサギVS呪グモ episode9 やっぱりあたしは絶対負けない仮面ライダー Final episode ゼロからワンへ あとがき
https://w.atwiki.jp/nikonamarockman/pages/19.html
ロックマンゼロ ロックマンゼロ2 ロックマンゼロ3 ロックマンゼロ4